エロゲの感想などを書いている雑記(基本ネタバレ

名前通りですがネタバレ有りでエロゲの感想を中心に書いていく予定です。

旭光のマリアージュ 感想(ネタバレ多数)

ひたすらネタバレが続くのでプレイ後に見ていただくとよいと思います

10年前まで孤児院にいて悲劇に襲われた家族達の物語でリア→クロエ→フィーネと固定順番に攻略していく感じ。 登場人物全員が10年前の事件の関係者でどれもいいキャラをしています。

リアルート

アラド(スレン)の当初目的通り復讐をやり遂げるストーリー。
本格化していく復讐劇とそれに伴うリアとのすれ違いを経て、過去を取り戻して改めて惹かれあい協力する二人。
数多くの強敵との戦いが熱かったり、敵にリアを奪われてまた取り戻しつつ復讐をやり遂げる流れ非常に良かったです。
全ルートやった後でもリアルートもすごくおもしろかったなあと思える内容でした。
リアルートをやったがゆえに他のルートでもリアが愛おしく思えますね。

以下プレイ中に思ったことの雑なメモ。

  • 普通に強敵との戦いが見ごたえがありました
  • スレンからアラドに豹変して復讐鬼となっていくのに葛藤したり、自分が妖精の花嫁にされて家族を殺してしまった過去をしってリアの絶望の深みの描写がすごい。
  • 途中はリアが望まない形で復讐の道具にされていく流れですれ違っていきどうなるんだって思ったけど、リアが記憶を取り戻して共に歩む相手を見つけれられたのでアラドにとっても救いになったのは良かった。
  • 物語序盤はリアが親しげすぎないか?と思ったが過去をしると納得感がすごい。
  • 指輪を奪われてさらに取り戻す流れも良かった。クロエありがとう。あとから読むとフィーネの協力もすごい納得だ。
  • ミラ戦の最後の飽和攻撃も納得感あってよい。
  • 最後にアンリエッタが復讐するのも結局良い流れだったようには思う。

クロエ

リアルートとは途中からは全く違う流れ。
復讐の相手を次々と消していくケルヌンノスを追いつつ、家族を救っていく展開でこのルートもすごく読みごたえがありました。
アラドとは違う形だが絶望と孤独の10年を過ごしてきたクロエの10年も重かった。この後のフィーネも同様に重いのだけれども。

以下プレイ中に思ったことの雑なメモ。

  • ケルヌンノス=10年前の事件で妖精の花嫁になったクロエの闇の部分みたいな感じで分離した二人が衝突してわかり合う展開も良き。
  • ケルヌンノスめちゃくちゃ強くて戦闘の絶望感がすごい。
  • スレンも不完全ながら妖精の花嫁になっていてクロエが宿主なのでスレンへのエネルギー供給のために食べ続けることになって理性も怪しくなっていくがそれでも家族(父)のために食べ続けるのすごいつらみ。
  • 途中でリアが退場するけどリアの技でケルヌンノスの闇が一度剥がれる展開とかも熱かった。
  • このルートだとリアのことをわかってあげることはないのかなって思ったけどそうでもなくて安心するつくり。
  • オンベルトさん生きてると思わなかったがラスボスとしてめちゃくちゃ強かった。
    • 時間を戻す魔法で10年前の過去をやり直そうとするのある意味正しいので複雑だ。主人公たちの辛くても歩んできた10年も真実なのでなかったことっていうのも確かにどうなのかなとも思ったが。
    • この人の過去ももう少しこの後深堀されるのかな?(と思ったが特にそうではなかったがフィーネルートでも見どころはあった)
  • 最後の攻撃はなんで通ったかよくわからん。10年分の時間がある言われてもそれはそうだけど攻撃が通るかっていうと...
    • 強さ的にはこのルートのオンベルトやケルヌンノスはフィーネルートラスボスのナーダと比べてもそん色ないか下手したら強かった気がする。
  • でも総合的にはめちゃくちゃ面白かった。

フィーネ

他2ルートともまったく違い当初の復讐ターゲットは誰も倒さず、生きている家族との再会で新しい生きる目的を見つけるとともに真の黒幕に対しては復讐を遂げる流れ。
他ルートよりもスケールが大きくなって結果として世界を救う英雄にまでなって未来を作った感じがありますね。きれいな終わり方でした。

以下プレイ中に思ったことの雑なメモ。

  • 2ルートやった後だともはやケルヌンノスがもはや愛おしい
  • アンリエッタとも分かり合える展開になってよかった。というかめちゃくちゃ存在感ある。
  • 復讐と報復。報復はオンベルトでもあったのかな。などとフィーネとの戦闘では思い返したりと。
  • アンリエッタの格好良さ凄い。女王と入れ替わっているのもちゃんと見抜いて10年前も知っていて彼女もちゃんと過去から連なっている。
  • フィーネ(アリィ)の過去を知るとクロエルートで主人公に殺されたがったり、リアルートで命を分け与えるくらいエネルギーを与えたのも、復讐を止めないのも良くわかるので話がつながっていく感じがすごかったです。
  • 他ルートではどんどん消えていった主要キャラが軒並み生き残ってて、あの家族に悪い人は誰もいなくて最後はみんなの力を集めて最初の花嫁であるナーダを打ち破って世界を救っていく流れは全ルートのラストにふさわしい終わり方でしたね。
  • 戦闘も三人の花嫁もクロエもフィーネも全員見せ場あったし主人公が妖精王を制御して戦い抜くのも見ごたえありました。
  • 振り返ってみると他のルートでも結局大司教であるミラを倒しているから悲劇の黒幕であるナーダはちゃんと倒せてるんだなって。
    • リアルートはミラそのものを普通に最後に倒してるし、クロエルートはケルヌンノスが中盤で倒してるので。
    • なのでどのルートでもちゃんと復讐は出来ているってすごい。
  • ミラ先生の豹変っぷりにもちゃんと理由があったのも見届けられて良かった。

まとめ

アンサンブル作品はたくさんやってますがシナリオの面白さで言うとこれは現時点の最高傑作ではと思います。
乙女シリーズの面白さとは全く別物でアンサンブルがこういう方向性の面白さを出してくるとは思わなかったのですが嬉しい誤算でした。
いいシーンの連続過ぎてメモに書ききれていないくらいですので是非興味のある人はプレイしてみてほしいです。