Re:birth colony -Lost azurite- 感想
Re:birth colony -Lost azurite-
瑠璃
- 文章にするとありきたりになってしまうけど世界の命運と一番大切な人のどちらか片方しか選べなかったらどちらを取るかといった展開のお話。
- その世界に住んでいる大多数の人にとっては前者が正しい選択なのは分かるけど、後者である瑠璃を犠牲にしなくてはいけない状況に「ハイそうですか」とはいかずに真剣に葛藤しそして最後までもがいてみせる主人公の姿は前者の人には往生際が悪い用に見えるのかもしれない。しかし、よく言ってくれたと思うものがありました。
- まあこんな事を言いながら最終的にはハッピーエンドでまとまるのですが・・・。
- シナリオ的には女王が誕生した背景とかが分かって、この先、別のルートをより楽しめそうだなと思いました。
- また、オフィシャルページに書いてある女王の説明で以下のように書いてあることに「なるほど確かに」と思う内容でした。
『常に正しい判断を下す』 『だがしかし、小を切り捨てる事にためらわない』 * あとはセルリアと藍理も格好良かったなあって。特にセルリアはこの先個別が本当に楽しみになった。
ノイエルート
ノイエについて
- 初見は怖い出会いでしたが、実際はピュアで可愛らしかったです。
- エロボディなのに無頓着で胸元を強調するような服装なのも良し。
シナリオとか
- シナリオ的にはアズライト(青の少女)の正体が明らかになってスッキリ度が高いかなと思いました。
- まあ蒼司君と一緒にいるアズライトについては謎も残るんですけど、正面からぶつかって蒼の少女を突破しているのでそこが気持ちいいかなあと。
- 瑠璃も終盤に出てきてちょっとだけ会話があるけどいろいろと悟ってそうだなと思いました。
- 昏睡病の危機が去っているのでラピスラズリ・タイプからソレリタイプに移行すればなんとかなるのかな。そのためにノイエが必要って言っていたんだろうし。女王化の道を選ぶかもしれないけど。
セルリア
セルリアについて
- 気高く格好良くとても尊い。
- それは別に彼女が貴族だからというだけではなく、自分らしくあろうとする言動や心のあり方が美しいのだろうと思う。
- しかしそれだけじゃなくて共通パートからとてもグイグイ来る感じとか、普通に可愛いところもたくさんあったりとかするのもまた魅力。蒼司が疑われて議会に喧嘩売るセルリアとか可愛すぎると思う。
- 貧乳のような扱いを頻繁に受けるけど、別に小さくないしセルリアくらいでちょうど良い良い。
シナリオとか
- シナリオはノイエルートと同じく青の少女と戦っていくのだけれども、セルリア自身は電脳関係の能力があるわけではないので、お互いが別の場所で自分のやれる戦いをやっていく、そんな感じでした。
- 議会でのセルリアの奮戦は格好良かったし、「私だけの、私を守ってくれる、英雄」という心の声もなんだかとてもしびれてしまった。
- 青の少女との戦いのメインサポートはノイエとアズライトで、それぞれに見せ場があってそこも良かったと思います。最終的にはアズライトが頑張るわけですが・・・。瑠璃も個別を先にやっているので女王とのやり取りも「なるほどなあ」って思いながら見ることができました。
- アービノスも女王システムに思うところがあったり、セルリアを彼なりに守りたいという気持ちが大きかったことが、狂ってしまった中でも垣間見れた。最後は彼自身が事態を収集する決め手の一つになったし、すごく見せ場があったなと思います。
- あと、シアンが蒼司にお嬢様を守ってもらえないかと頼むのは過去のやり取りを知っているだけに余程のことで心が震える。
- ものすごく歯がゆさや自分の力不足を感じつつもセルリアが本当に大事なのだというのがよく分かる。
- エピローグはとても前向きになる終わり方だった。娘のソラと今度こそアズライトを犠牲にせずになんとかできると良いなって思います。
アズライト
アズライトについて
最初はよくわからない感じの子でしたが、共通パートが進むに連れて感情が出るようになってきて可愛さが分かってくる感じでした。でも共通パートラストでどのルートでも一時退場してしまうのが辛い。
シナリオとか
- 一番良い出来でまとまっていたと思います。
- 全ヒロインはもちろん、サブキャラも大体のキャラはちゃんと見せ場がある。
- これまで高確率で死亡していたベレンス議長。悪役ではあるけど今回はとても重要ポジションだった。
- 誰かを切り捨てる女王を非難して青の少女の力でそれを覆そうとするのは、その力が昏睡病の原因であることを知っている主人公サイドからすれば矛盾に満ちまくっているのだが、それを認知させられていないのであればああなってしまっても仕方がないのかもしれないと思いました。
- アービはもう活躍はないかと思ったけど、このルートでも死に際に一仕事していったし、実に侮れない。
- 藍理やケーラムさんはちょっと活躍少なめかな。いろいろやってくれているのがテキストでは出てくるのですが。
- ノイエは彼女が居なかったら青の少女対策のウイルスみたいなのもできなかったので必要不可欠。でも敵の手に落ちたりと結構ついてない役回りも多かった。
- 瑠璃は最高の活躍でした。
- 女王となることを受け入れ、青の少女の司令体の目論見を完全に覆す大活躍だし、あの歌も良かったし、セルリアとの信頼関係もとても良かった。
- セルリアはもう最高の最高でした。
- 祖父がああなってしまっても自分がすべき最善と信じる道を迷わず進むあの強さは本当にすごかった。
- そして祖父であるベレンスとの対峙シーンも本当に格好良かったし、対峙が終わったあとのあの涙が強いだけではない人間らしさをものすごく感じ取れてとてつもなく魅力的なヒロインだと感じました。
- ヒロインであるアズライトはそれなりに魅力はあるんだけど、途中出番がなかったり、触手プレイさせられたり、侵食されそうになったりと彼女自身はそこまで目立っていたという印象はあまりないです。ただ、このルートはソアとの別れもしっかり描写してくれたし、今までどのルートでもただ敵だった司令体達も受け入れるルートになっていてその点にとても満足しています。
- これまで高確率で死亡していたベレンス議長。悪役ではあるけど今回はとても重要ポジションだった。
総評
- どのルートもそれぞれに面白かったです。
- ルートロックの都合上、最後にプレイすることになるアズライトルートが総まとめとして納得できる内容でそこも良かったです。
- セルリア最高すぎたのでそういう意味でも大満足でした。